木曽檜とは、木曽地域から裏木曽地域(飛騨南部、東濃地域)にかけて分布する天然檜を指す言葉です。檜は、日本全国で採ることが出来ますが、通常は、30~40年で建築材になると云われます。しかし、木曽檜は、70~80年かかります。
それは、木曽檜が育つ長野県木曽谷の気候の影響です。木曽という地域は、気温が低く、冬は特に寒さが大変厳しいため、木が育ちにくい反面、木曽谷育ちならではの木にとっての最高の条件が整うのです。
檜はすらりと伸びる性質、肌目の美しさ、優れた耐久性や抗菌性があることから法隆寺の五重の塔の心材に代表されるように古くから重要な建築物に使われてきました。
木曽檜は、他の檜と比べると圧倒的に年輪が細かく、美しい木目を持ちます。そして、柔らかな肌触り、軽さ、香りの良さが古くから人々を魅了してきました。手に取れば檜の芳しい香気が鼻をくすぐります。素材の色を生かす水晶の仕立はオーソドックスな美しさがポイント。自然の芸術とも呼べる木目の繊細さにぜひご注目くださいませ。