宗派によって数珠の形が異なります。あなたの宗派に合わせてお選びください。
宗派別正式数珠をそのまま小さくした、オリジナルアレンジの腕輪・ブレスレットもございます。
真言宗は空海(弘法大師)が中国の長安に渡り、そこで学んだ密教を基盤とした宗派です。
9世紀の初めに開かれて、発展しました。
一説には、日本へ一番初めに数珠を持ち込んだのは真言宗ではないかと言われており、そのためか八宗兼用の本式数珠と形が非常に似ています 。形は表裏2本ずつの房に、赤い紐が通っていることが多くなっております。また、お遍路のお供に持ち歩く数珠も、この真言宗の数珠を少し長くしたものです。
左手の人差し指と、右手の中指にかけて手のひらに包んでお祈りします。
天台宗は中国で発祥し、平安時代に最澄によって日本に伝えられた宗派です。法華円宗、天台法華宗等と称することもあります。
天台宗の数珠の玉数は全部で108玉。主玉は丸い玉もありますが「いらたか」と呼ばれる平型の玉で、数えやすくなっています。親玉から20の平型の弟子玉と10の丸型の弟子玉が下がっています。経を一回読むごとに主玉を一つ繰り、読経した回数を数えます。一周したら弟子玉の平玉の方をひとつ上げます。平玉全てが上がったら弟子玉の丸玉の方をひとつ上げます。すべての弟子玉を上げ終えると、全部でおよそ3万回経を読むことが出来ます。数読みの要素が非常に強い数珠です。
人差し指と中指の間に挟むようにして持ち、手を合わせます。数珠をこすりあわせて音を立てるようにします。
曹洞宗は道元を開祖とする、中国から伝来した禅宗の一つです。 鎌倉時代に日本に伝来し、臨済宗が武家や上流階級に広まったのに対して曹洞宗は庶民を中心として広がりました。
臨済宗と同じく、曹洞宗の正式数珠はお寺の方が持つことが多くなっております。形は臨済宗の数珠と非常によく似ておりますが、曹洞宗の特長として数珠に金属の輪が 通っています。 なぜ入っているのかは不明ですが、一説にはこの輪は達磨大師を表しているとも言われています。金属は真鍮、シルバー、金、プラチナがご用意出来ますがご指 定がない場合は真鍮でご用意させていただきます。詳しくはお問い合わせ下さい。
二輪にして左手の4本の指に掛け、房を下にたらすようにして合掌します。曹洞宗の数珠の持ち方はお寺によって違うことがございますのでお寺で直接お尋ね下さい。
臨済宗は、臨済義玄を宗祖とする宗派で、鎌倉時代に栄西らによって日本に伝わりました。白隠禅と称することもあります。
臨済宗の数珠の玉の数は108が基本です。檀家でも正式な臨済宗の数珠を持っている方は少ないようで、座禅のときには数珠は手にしません。曹洞宗の数珠と形が似ていますが、臨済宗の数珠には輪が入っていません。
臨済宗の数珠は二輪にして左手の4本の指に掛け、房を下にたらすようにして合掌します。
日蓮宗は鎌倉時代の中期に日蓮上人によって興された宗派です。法華宗と称することもあります。狭義には、日蓮上人を宗祖とする多くの宗派のうち、「宗教法人日蓮宗」のことを指します。
日蓮宗の数珠には、親玉の一方に3つの房がついています。題目(南無妙法蓮華経)を唱える教取りのためで10の弟子玉がついています。日蓮宗の方は正式の数珠を持つことが多いようです。数珠の特徴としては5本の房があり、それぞれ人体をあらわしているなど様々な説があります。
①表側(房が2本の方)を右手の中指にかけます。
②数珠をひねって、裏側(房が3本の方)を左手にかけます。
③そのまま両手をあわせて構えてください。数珠を摺ることはしません。
浄土宗は鎌倉時代に興った法然を開祖とする宗派です。阿弥陀仏のお慈悲を信じ、「南無阿弥陀仏」と称えることで身も心も清め、死後は浄土に生まれることを願う信仰です。
浄土宗の数珠は二連の輪違い(輪貫き数珠)を使います。一連が27玉、もう一連が20(又は40)玉で10の平玉、6の丸玉の弟子玉がついています。他の宗派と違い、浄 土宗の正式数珠だけは主玉の数が108玉ありません。しかし、最も多く数を数えることが出来る数珠です。男性用で約3万回、女性用で約6万回数えることが 出来ます。
二輪にして左手の4本の指に掛け、房を下にたらすようにして合掌します。曹洞宗の数珠の持ち方はお寺によって違うことがございますのでお寺で直接お尋ね下さい。
浄土真宗は鎌倉時代に法然の弟子である親鸞が、法然の教えである浄土信仰を発展させて生み出した宗派です。わけ隔てなく全ての人は念仏を唱えることで極楽浄土に行けると説きました。
浄土真宗の数珠の片方の房には20個の弟子玉が付いていて、もう片方は弟子玉が無く、蓮如結びという結び目がされているのが特徴です。
浄土真宗の数珠は、手全体にかけるようにし、親指ではさむように持ちます。